平成23年10月17日(月)~18日(火)の両日、総合科学研究機構東海事業センター(CROSS東海)主催のワークショップ「CROSSROAD of Users and J-PARC」の第1回を「J-PARCにおける強相関系や機能材料研究の将来」と題し、いばらき量子ビーム研究センター(茨城県東海村)で開催しました。 第1回目となる今回は「J-PARCにおける強相関系や機能材料研究の将来」と題して、J-PARCセンター(JAEA/KEK)・日本中性子科学会・中性子産業利用推進協議会協賛の下に開催し、2日間で約70名の参加がありました。 このワークショップは、J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF:Materials and Life Science Experimental Facility)のパルス中性子実験施設が「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律(共用法)」のもとで新たな運営体制をスタートさせたことに併せ、今年度からCROSS東海がその共用施設の利用促進業務を実施する「登録施設利用促進機関」(登録機関)に指定されたことを踏まえ開催したもので、MLF側から中性子実験装置の開発及び研究支援に関する情報を提供するとともに利用者側からの施設に対する具体的な要望、実験課題のシーズを出すことを目的としています。 ワークショップの開催にあたりCROSS東海の藤井保彦センター長から「登録機関としてのCROSSの役割」について紹介。その後、新井正敏MLFディビジョン長の「装置開発」、福山秀敏東理大副学長をはじめとする第一線の研究者による「超伝導物質開発」、「低次元系磁性体」、「マルチフェロイックス開発」、「有機伝導体・磁性体」など、20件の講演が行われ、有意義で活気のある議論が交わされました。
|